官足法でおなじみ「文化創作出版」行本からのお知らせ

文化創作出版 代表、官足法究楽部 会長の行本昌弘が、書籍や官足法のことについてお話しします。

◼️◼️官足法セミナー開催のご案内◼️◼️
毎月、東京・大阪・兵庫・名古屋で官足法セミナーを開催しています。
一緒に楽しく官足法を勉強しましょう。
皆さまのご参加を心よりお待ちしています。

詳しくはこちらから >> https://kansokuhou.net/class/
【東京】
3月12日(土)
5月14日(土)

【名古屋】
3月30日(水)
4月27日(水)

【大阪】
3月24日(木)
4月21日(木)

【兵庫】
3月25日(金)
4月22日(金)

◼️◼️2021年12月 官足法の本が出ました◼️◼️

2017年に刊行され話題になった 行本昌弘著『老廃物を流す「官足法」で治る!』が、 ごま書房新社から改題新装版として登場しました。ぜひ、ご覧ください。

『足もみのバイブル 元祖「官足法」』



本の紹介をするyoutube「足もみチャンネル」始めました。

DSC_0040


現在の六本木の中心地にハリウッド化粧品、ハリウッド美容室、ハリウッド美容学校と、正にコンツェルンとも言える美の一大グループがありますが、それを夫の牛山清人さんと共に創り上げた御本人がメイ牛山先生です。メイ先生は私の出版社から美容全集(全6巻)など何冊もの本を出版をされましたが、この方ぐらい多くのエピソードをお持ちで多彩な経歴の持ち主を私は知りません。ハリー牛山というハリウッドの映画スターとしてデビューした牛山清人さんは、日本人としては最も有名な俳優早川雪洲(戦場にかける橋)の弟子として認められたのですが、ハリウッドで有名だった化粧品会社のマックスファクターの営業マンとして頭角をあらわし、ハリウッド映画全盛期の綺羅星の如く多くの有名な大スター達と交流を持つことになります。ドリス・デイ、マレーネ・ディートリッヒ、チャールトン・ヘストン、グレース・ケリー、ダニー・ケイ、グレン・フォード、マリリン・モンロー、、、、などなどそれらの多くの人的財産を元に、メイ牛山先生と共に六本木で美容サロンの経営を始めます。その後ハリウッド化粧品の発売、美容専門学校とつぎつぎに事業経営を成功に導き今日のハリウッドグループを創り上げたのです。
多彩なお付き合いの中でも特筆すべきはあの伝説の喜劇王チャールズチャップリンです。折しも日米の戦争が始まり、多くの在米日本人が敵性外国人として収容所送りとなり始めます。そこでご夫妻も急遽日本に帰国することになります。時を同じくしてある事件が起こります。チャップリンが可愛がっていた犬が通行人に噛みついて大怪我をさせてしまいます。「あの犬をつかまえて殺処分だ」という騒ぎになったのです。そこでチャップリンはメイ牛山夫妻に「私のこの犬を是非日本に連れて行って可愛がって下さい」と頼み込まれたのです。そこで長い船旅の末、横浜の港から上陸してチャップリンの愛犬と共に故郷の信州(長野)まで帰りました。
そのチャップリンの犬がある日繋がれていた鎖を切ってひたすら上陸した横浜埠頭を目指して東南方向に走って逃げたそうです。遠く離れた信州から海を超えてやって来た横浜埠頭までの道のりが判る犬の嗅覚が凄いのかその愛が凄いのか。小説にしたら良いような話ではありませんか。
ちなみに牛山清人さんの従兄弟はかの有名作家新田次郎さん(八甲田山死の彷徨など)、その妻も作家の藤原ていさん(流れる星は生きているなど)です。まだまだメイ牛山先生のエピソードにはキリがありませんが、またの機会に。

DSC_0004

  この方は東映のニューフェイスを経て、銀座の「姫」という名のクラブを開いて大繁盛し銀座で1,2を争う有名店に育てた方です。それだけなら誰も知らないままだったのでしようが、プロ野球を始めとする多くの有名スポーツ選手、作家、芸能人、政財界人などが連日通う一大社交場となり、「座っただけで10万」などと言われる大繁盛店になったのです。そうして後に五木ひろしが歌った「よこはま,・たそがれ」や中条きよしの「うそ」、石原裕次郎の「北の旅人」など多くの作品で作詞家として超売れっ子となり、その傍ら「演歌の虫」「老梅」という小説が直木賞を受賞して押しも押されもせぬ大作家となられたのです。山口先生の書かれる作品はそのどれもがご自身の豊かな体験に裏打ちされた、誰しもが経験することのできない男女の愛憎の機微に触れていて、歌でも作品でも深く強く心を打たれるのです。
我が文化創作出版でも「悪い男に愛されたい」「この人と暮らせたら」「生きていてよかった」というエッセイを出版させていただきました。このように誠に華やかできらびやかな人生がそのまま穏やかに過ぎていくのかと思えばそうは行かないのが人生なのでしょう。ある時病院で検査をしたら「癌とエイズ以外の現代病を全部一度にやっています」と言われ、挙げ句担当医に「あなたは粗大ゴミ、再起不能」とまで言われるほどの病を得るという本物の修羅場がやって来るのです。その後も散々あちこちの病院や治療院を渡り歩いても良くならず、重症の鬱病も併発して房総にある大きな病院で療養しておられる時、秘書のSさんから、「一度官先生(官足法)に見て頂けないか」という話になって私と官先生が千葉の病院まで出かけて行ったのです。官先生は「こんなところに居ても良くならない、すぐ東京に帰りましょう」「先生、私には身寄りがないので、官先生のことを父親と思いますから、私のことを本当の娘と思ってどうかよろしくお願いします」こんな会話をして、山口先生は直ぐに病院を引き上げて駒沢にあった自宅に引き上げで来ます。そうして官先生との足揉みでのお付き合いが始まります。その後は私が関わっていないのでその詳細については定かではないのですが、腸が悪いと見た官先生が、下剤を使ったところ間に合わなくて、リビングの超高級品の絨毯をダメにしたとか、なかなか長患いの先生は快方に向わなかったようです。その後何年か経って山口先生は誤嚥性肺炎に罹って軽井沢で車椅子生活を続けることになり、2014年にその波乱万丈の人生が尽きたのです。

DSC_0943

写真右私、真ん中が佐藤愛子先生(現在98才)、左が長峰ヤス子さん(現在85才)
です。今から3年前の5月、私と佐藤先生が長峰さんのフラメンコの公演会に行ったときの写真です。
あまりご存知ない方が多いと思いますが、長峰ヤス子さんは、80才を過ぎてもなお400人以上の席を満杯にするほどの伝説の現役フラメンコダンサーです。18才でスペインに渡り日本にフラメンコを紹介した第一人者です。
もうお一人は言わずと知れた先日亡くなった瀬戸内寂聴先生と1才違いの大作家でこちらも90才を過ぎて作品「90歳何がめでたい」などが次々と大ベストセラーとなり、出版界では驚きと羨望の眼差しが寄せられています。「血脈」「晩鐘」など骨太の長編小説は一読に値する名作だと思います。
その佐藤先生は、長峰さんの踊りを「舞踊界の第一人者」と評価されていて、何時も欠かさず見に行っておられたのですが、足元が覚束ないということで私がお供してご一緒したという次第だったのです。
彼女の踊りは正に鬼気迫るものがあって、クライマックスになるとまるでその踊りのストーリーの人物や動物などが彼女の身体に入り込んだように思われ、思わず息を飲むような場面になるのです。
その日もその場面が来て、隣の佐藤先生と私は思わず知らず「スゴイ!」と顔を見合わせたものです。

踊りへの情熱は未だ衰えることを知らずいくつかの公演が控えいるようです。






1636537254948

これがわかる方は相当社会のアンテナの広い人だと思います。これは2019年に参議院議員選挙が行われた時、87歳でその選挙に立候補して話題になった野末陳平先生の選挙事務所に陣中見舞に伺った私が足もみを施しでいるところです。この野末陳平先生とは長い間のお付き合いをさせていただいています。「頭のいい銀行利用法」(1977年)というタイトルの本と続けて翌年出版された「頭のいい税金の本」(ともに青春出版社刊)でどちらも100万部を越えるミリオンセラーとなって一世を風靡し社会現象となったのです。この本の担当編集者として私と先生とのお付き合いが始まったという訳です。なぜこの2冊の本が売れに売れて社会現象になったのか。「銀行利用法」はタイトルもさることながら、当時は郵貯をはじめ各銀行間で利息に差があって、特に郵貯の定期は複利で増えるので5年も経つと他行とは大きく違った金額となって増えていったのです。そこに目をつけて「何処にどうお金を預けるのが得か」というテーマで出版したのがこの本なのです。「頭のいい」のは実は著者だったのです。もうひとつの「税金の本」は目から鱗の本でした。今では知らない人はいませんが、当時は誰も確定申告をして還付金が返って来るなどと考える人はいなくて、当時の主婦はサラリーマンの夫が持って帰るお金が唯一でその中から内緒でへそくりをつくるのが関の山、という時代に特に医療費などに思わね出費がかかって困ったという時に、誰でも翌年税務署に行って手続きをすれば、大抵2~3万円くらいのお金(税金)が帰ってくるよ、という本だったのです。出版された翌年から税務署に大 勢の主婦が並んで、税務署がてんやわんや、という事態になりました。
因みに先月末の総選挙で、立憲民主党から東京1区で立候補して比例区で当選されて同党の副議長をされることになった海江田万里さんは、この時は野末先生の秘書でした。
お二人ともその後は政治家として税金党を立ち上げたり、政治家として長年活躍されて来られました。ベストセラーというのはその時代のニーズに応えるタイミング、誰もが思わず手を出して買いたくたくなるタイトル、そして言わずもがな内容が斬新であるという三拍子揃っていることが重要である、とつくづく考えさせられた出版でした。




== 官足法の本がでます==
2017年に刊行され話題になった 行本昌弘著『老廃物を流す「官足法」で治る!』が、 ごま書房新社から改題新装版として登場しました。ぜひ、ご覧ください。
『足もみのバイブル 元祖「官足法」』
https://www.amazon.co.jp/dp/4341132695

== 一緒に足もみしましょう!官足法セミナー開催のご案内==
毎月、東京・大阪・兵庫・名古屋で官足法セミナーを開催しています。
ご一緒に楽しく官足法を勉強しましょう。
皆さまのご参加を心よりお待ちしています。
詳細、お申し込みはこちらから https://kansokuhou.net/class/

1

 これは、かの有名なベストセラー作家の佐藤愛子先生の小説で、亡くなった少女があの世から電話を掛けて来るという、実際に起きた驚くべき事実を基にした小説なのです。小説では高林先生という医師が医学部受験の高校生に向けて講演会をしてそれを聞いて感激した女子高生と、先生が携帯電話でやり取りをするほどに親しくなりました。その少女が見事東京の大学の医学部に受かったのです。そこで東京に行く前に一度会おうということにり、少女は憧れの先生に会えることをとても喜んでいたのです。ところが約束のその日、その場所に時間が来ても彼女はいっこうに現れません。実はちょうどその日に少女は交通事故で死んでしまっていたのです。
 ところがある日、死んだはずの少女から電話がかかってくるのです。、、、、
 あらすじはこのくらいにしてとても興味深い小説ですから一読をおすすめします。新潮社から文庫本になって出ています。
 この本のタイトルが決定する経緯についてちょっとお話ししておきましょう。小説新潮に連載されたものを単行本にして出版したのですが連載時には「冥界からの伝言」というタイトルでしたが単行本になったら「冥界からの電話」となっています。このことを佐藤先生が私に「行本さん、あなたは編集者だからお分かりになるでしょう。作家にとってタイトルは命なんですよ。その、タイトルをいまさら変えたいと言って3人の編集者がやって来て説得ですよ。どうなんでしょうねえ」と言われます。私は「タイトルを先に決めて、それに添って書かれる訳ですから作家にとっては理不尽ですよね。でも、出版社としては伝言より電話とした方が読者に対してよりインパクトがあって売れると判断したのではないですか」というようなやり取りをしたことを思い出します。
 さて、ここまで書いてきて、ネタバレです。実は高林先生というのは佐藤先生のエッセイにはたびたび登場する鶴田光敏先生のことで、医学博士である先生に実際に起こった出来事なのです。佐藤先生の活達な筆捌きで「あの世の仕組みはどうなっているんだろう」と興味深い展開となっています。
 冥界(あの世)と現実世界とは一線を越えてはならない深い不文律があるのだ、と思い知らされる小説です。
20211017_102342




== 官足法の本がでます==
2017年に刊行され話題になった 行本昌弘著『老廃物を流す「官足法」で治る!』が、 ごま書房新社から改題新装版として登場しました。ぜひ、ご覧ください。
『足もみのバイブル 元祖「官足法」』
https://www.amazon.co.jp/dp/4341132695

== 一緒に足もみしましょう!官足法セミナー開催のご案内==
毎月、東京・大阪・兵庫・名古屋で官足法セミナーを開催しています。
ご一緒に楽しく官足法を勉強しましょう。
皆さまのご参加を心よりお待ちしています。
詳細、お申し込みはこちらから https://kansokuhou.net/class/

先日知り合いの方が、ソニーの株を持っていて「一時400円台まで下がっていた株が 13000円台になった!」と喜んでおられた。
私はかつてこのソニーの創業者の一人である井深大先生(幼児教育の専門家としても著名で多くの著書がある)にお目にかかる機会があったのです。
渋谷のマンションの4階にある私の会社に80歳前後のお年寄りが何度かお見えになって、その度に官先生の「足の汚れが万病の原因だった」の本と棒を10冊と10本づつお買いになります。ある日「官先生の講演会があれば、ぜひお伺いしたいのですが、、、」と言われました。「それならここに住所と電話、お名前を書いておいて下さい」と女性社員。隣の部屋で一連のやり取りを聞いていた私は、どうも普通の人ではないと思い、メモ書きを見ると、なんとソニー創業者の井深先生だったのです。慌てて4階から下を見ると大きな車の脇に直立不動の運転手さんがいました。上から「オーイ」と言うわけにもいかないので帰られた頃をみはからって電話をかけました。「いつも本と棒を有り難うございます。講演会をお待ちになら無くても私が官先生をお連れします」と言うと「私も私の仲間も年をとってだんだん身体が弱って来たので官先生の本と棒を渡しているのです。私のためだけでは申し訳ないです。それなら会社の幹部を集めますから講演会をお願いします」ということになって五反田にあったソニーの会議室で講演会が開かれました。さすが天下のソニー、幹部だけで60人の大盛況の講演会となりました。終わって食事をご馳走になったとき井深先生が私に「行本さん、あなたは大変良い本を出されました。私ども技術屋はこれからは哲学を持たないと仕事が行き詰まってしまいます。この本にはそれがあります。」と言われました。私はとても嬉しくて今でも忘れることができません。今のソニーの業績回復のバックぼーンにはこうした創業者の確固たる精神が脈々と流れているのだ、と私は株主で はないけれど喜んでいます。言うまでもなくその後官先生と井深先生は足揉みを通して親しくお付き合いをされたのです。




== 官足法の本がでます==
2017年に刊行され話題になった 行本昌弘著『老廃物を流す「官足法」で治る!』が、 ごま書房新社から改題新装版として登場しました。ぜひ、ご覧ください。
『足もみのバイブル 元祖「官足法」』
https://www.amazon.co.jp/dp/4341132695

== 一緒に足もみしましょう!官足法セミナー開催のご案内==
毎月、東京・大阪・兵庫・名古屋で官足法セミナーを開催しています。
ご一緒に楽しく官足法を勉強しましょう。
皆さまのご参加を心よりお待ちしています。
詳細、お申し込みはこちらから https://kansokuhou.net/class/

これを知っている人はほぼ、昭和40年代から50年代にかけて大学を目指して受験勉強した世代です。これは当時東京の名門受験高の都立日比谷高校の先生をしておられた森一郎先生の著書「試験に出る英単語」(青春出版社刊)という本の略称(愛称)で当時の受験生がこぞって求めた大ベストセラーとなった参考書です。私が青春出版社の編集者として資料集めに日比谷図書館に行くと、この「シケ単」をほぼ全員が持って勉強していたのです。とても壮観で誇らしく思ったものです。私が高校の頃は旺文社の「赤尾の豆単」でした。今もそうですが本当にバカな私は、豆単は良く噛んで飲み込んだらいい、と聞いて覚えた(い?)ページを噛んでのみ込もうとしたがムリでした。さて、それはさておき私は会社命令でこの森一郎先生の「試験に出る英単語」と「試験に出る英熟語」の本のカセット版の制作担当になり、先生と親しくさせていただくことになったのです。先生は当時は奈良にお住まいで、確か大学教授をしておられました。先生はいつも気さくで「やあ!」と挨拶され興に乗ると良く話もされましたが、普段は寡黙で学者らしい方でした。
この本はたぶん1000万部は優に越す売り上げだったと思います。何故爆発的に売れたのかと言うと、タイトルも素晴らしいのですが、内容と構成が画期的だったのです。これまでの単語集はAからZまで順に並べて解説してあったのですがこの本は試験に頻繁に出てくる順番に1章「最重要単語」、2章「重要単語」、、、、と受験生が飛びつく構成だったのです。長年受験指導をしてこられた先生がこの構成と名解説を産み出されたのです。
私が文化創作出版を立ち上げてからも親しくさせていただいて、奈良に伺った時はちょうど桜の絶好の時期で車で吉野の桜を満喫させて頂きました。今でも目を閉じるとニコッと笑って「やあ!」と言う先生が直ぐに思い出されます。
下の写真が森先生からのハガキです。

collage-1631748638320




== 官足法の本がでます==
2017年に刊行され話題になった 行本昌弘著『老廃物を流す「官足法」で治る!』が、 ごま書房新社から改題新装版として登場しました。ぜひ、ご覧ください。
『足もみのバイブル 元祖「官足法」』
https://www.amazon.co.jp/dp/4341132695

== 一緒に足もみしましょう!官足法セミナー開催のご案内==
毎月、東京・大阪・兵庫・名古屋で官足法セミナーを開催しています。
ご一緒に楽しく官足法を勉強しましょう。
皆さまのご参加を心よりお待ちしています。
詳細、お申し込みはこちらから https://kansokuhou.net/class/

朝日新聞に毎月第2木曜日連載の瀬戸内寂聴先生の「残された日々」の今月は、亡くなった芥川賞作家の高橋三千綱さんについての思い出を書いておられました。実は私も高橋三千綱さんとは浅からぬご縁で「九月の空」で芥川賞を受賞された直後にお目にかかっているのです。それは彼のお父上である、やはり作家の高野三郎先生と私が知り合いだったことで「僕の息子が芥川賞をとったので本を出してやって欲しい」と言われたのです。 作家として超売れっ子となった高橋さんは「俺は作家だよ。エッセイなんか書く積もりはないよ 」と、にべもありません。しかし私は怯みません。東京八幡山駅の近くにあった大宅文庫(大宅壮一さんが遺されたあらゆる雑誌、週刊誌、新聞などが置いてあって編集者の聖地とも言える場所)へ通い詰めて三千綱さんの記事という記事を女性週刊誌から一般の雑誌、新聞に至るまで集めに集めて、おおざっぱなコンテンツとプロットを持って新宿にあった仕事場に行きました。「こんなんで本になるの?」「大丈夫です。面白いですよ」などという会話の後、私は内心10年に一度のタイトルと自負していた「こんな女と暮らしてみたい」を他のいくつかのタイトル候補とともに見せると、無関心を装ったいつものぶっきらぼうな物言いで「こんなタイトルで売れるの?」「それにしても、世の中ブスばっかりだよね」などと照れ隠しでおっしゃる。寂聴先生も冒頭のエッセイで「当時人気絶頂の石原慎太郎さんのタレント性を具えていて、甘い美貌は慎太郎さん以上にチャーミングだと、若い女性の読者がついていた。」と述べておられます。私も本当にそう思って女性は必ずこのタイトルに惹かれて買うに違いないと確信に近いものを持っていたのでそのまま押しきって出版にこぎつけました。案の定この本はたちまちベストセラー入りし、50万部ほども売れていったのです。本にとってのタイトルは最重要のアイテムだと思い知らされたのです。後にこのタイトルを使って天下の角川書店が「続-こんな女と暮らしてみたい」という続編ま出したのですから。さて、高橋さんはなぜかブルドッグが好きで( 私は嫌いだった)、そのブルが私が行く度に股間に上を向いた鼻を擦り付けて退こうとしません。蹴飛ばすわけにもいかず困っていても彼はニヤニヤしているだけだったのです。それはさておき、終生酒を愛し、ゴルフを愛し、最後の無頼派作家(野武士のようだった)と言えるのではないか、と冥福を祈りながら考えています。

「戦いすんで日が暮れて 」で直木賞を受賞された佐藤愛子先生。以後、数えきれないほど多くの名小説やエッセイを書き続け、遂に98才にしてなお最新作「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」を最近上梓され、これが又、「九十歳。何がめでたい」のミリオンセラーに続いてまたまた大きなベストセラーになっておられる由、あまりの凄さに、形容する言葉がありません。この佐藤先生とも前回(7回)ご紹介した鶴田先生がとても親しくて「東京のお母さん」と言っておられるほどです。
ある時「佐藤先生が腰が悪くて困っておられるので、行って足揉みをしてあげて下さい」と私に依頼されるので、ご自宅まで伺って足揉みをさせていただいたことがあります。痛みをとることについては 、私が普及と指導に関わっている官足法は、いささか効果もあり自信もあったので、一時間ほど足を揉んだ後「どうですか。楽になりませんか?」と聞くと「私の腰痛は足揉みでは、、、」と、言われます。私は佐藤先生が長年霊障に悩ませられていたことも知っていたのでそういうことか、と納得してしまい、話の継穂が無くなってつい庭を見て「良い庭ですね」と月並みのことを言ってしまったのです。佐藤先生は即座に「ここは私の戦場です」とキッパリ言われました。先生が嫌がるつまらない事をいってしまった私は、後悔と同時にこの言葉に本当感服してしまいました。庭を愛でるどころか毎日庭と対峙して、物を書いて生きるという修羅場をくぐり抜けて今日の確固たる作家の地位を築いておられるのだということに改めて気が付いたのです。

↑このページのトップヘ