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写真右私、真ん中が佐藤愛子先生(現在98才)、左が長峰ヤス子さん(現在85才)
です。今から3年前の5月、私と佐藤先生が長峰さんのフラメンコの公演会に行ったときの写真です。
あまりご存知ない方が多いと思いますが、長峰ヤス子さんは、80才を過ぎてもなお400人以上の席を満杯にするほどの伝説の現役フラメンコダンサーです。18才でスペインに渡り日本にフラメンコを紹介した第一人者です。
もうお一人は言わずと知れた先日亡くなった瀬戸内寂聴先生と1才違いの大作家でこちらも90才を過ぎて作品「90歳何がめでたい」などが次々と大ベストセラーとなり、出版界では驚きと羨望の眼差しが寄せられています。「血脈」「晩鐘」など骨太の長編小説は一読に値する名作だと思います。
その佐藤先生は、長峰さんの踊りを「舞踊界の第一人者」と評価されていて、何時も欠かさず見に行っておられたのですが、足元が覚束ないということで私がお供してご一緒したという次第だったのです。
彼女の踊りは正に鬼気迫るものがあって、クライマックスになるとまるでその踊りのストーリーの人物や動物などが彼女の身体に入り込んだように思われ、思わず息を飲むような場面になるのです。
その日もその場面が来て、隣の佐藤先生と私は思わず知らず「スゴイ!」と顔を見合わせたものです。

踊りへの情熱は未だ衰えることを知らずいくつかの公演が控えいるようです。